新型インフルエンザのパンデミック

人類は、これまで様々な病と闘ってきました。
時には大きく傷付き、時に倒れ、血を吐き、涙を流しながら、神をも呪ってきました。

ある意味では、蔓延する病は戦争よりも過酷で凶悪な存在と言えます。

それは戦乱の時であっても、平和な時期であっても、同じように人々を蝕み、
死へと導いたことから、流行病との闘いこそが世界の歴史と言っても過言ではありません。

そんな脅威は、けして単に過去のものではなく、
現代の社会においても新たな脅威として迫って来ています。

その一つが、新型インフルエンザによるパンデミックです。

ただ日本では現在、この問題について、残念ながら、あまり深刻に扱われていません。

即ち、医学が発達した今日において、
どんな流行病でも自分のところまでは届かないという間違った認識がなされているからでしょうか。

しかし、実態は全く異なります。

2005年に東南アジア諸国で鳥インフルエンザがパンデミックを起きて以降、
新型インフルエンザは着々とその牙を磨いています。

かつてのペストと同様に、近い将来、
脅威を世界にまき散らす可能性を決して否定できません。

それにも拘らず、現在の日本においては、その為の対応策を積極的に語られる事は殆どありません。

メタボリックシンドロームも日々の生活において大きな脅威ですが、
この問題に関しても、同様の力を注いでも良いのではないかと思われます。

新型インフルエンザは、私達の目の届かないところで確実にその脅威を強めています。

パンデミックによる世界的なパニックが陥る前に、最大限の対策を練って欲しいものですが、
その為には、国を挙げて叡智を絞り、皆で対抗をしていけるような環境を整えて欲しいものです。